2009年9月29日火曜日

Debian で KDE 4.3

DebianでKDE4.3のインストール。ただし、「英語のインターフェース」、「日本語入力可能」という縛りを付けます。より美しいGUI、かつ実用的な組み合わせかと主観的に思います。

Debian lennyのインストールの際、言語はEnglish、地域とミラーはJapanにします。これはインストール後でも簡単に修正できますが、余計なフォントなどのインストールを避けるためです。インストールするソフトウェアの選択時は、Standard Systemを含む全てのチェックを外します。

KDE4.3のインストール。/etc/apt/source.listに以下2行に追加します。

deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main

aptのアップデートを行い、インストールを開始します。

# aptitude update
# aptitude install kde-minimal

依存関係の解決、キーボードマップ、アプリケーションの再起動など5回をほど質問されますが、全てEnterで問題ありません(依存関係は人によっては注意する必要があるかもしれません)。以上、再起動でデスクトップ環境が起動します。


日本語入力環境の構築。uim、anthyの組み合わせを利用します。まずはインストール。

# aptitude install uim uim-anthy

さらに/etc/X11/Xsessionの関数宣言終了付近の"# initialize valiables for ..."というコメント行の下あたりに以下の3行を付け加えます。

export GTK_IM_MODULE=uim
export XMODIFIERS=@im=uim
uim-xim &

続いて利用したい日本語フォントをインストールします。ここではさざなみゴシックをインストールしました。

aptitude install ttf-sazanami-gothic

これをシステムのデフォルトフォントに設定します。Launcher>Computer>System Settings>Appearance>Fontsと辿り、Adjust All Fonts...で設定します。

一度ロケールを日本に設定します。

# dpkg-reconfigure locales

EUC-JPでもUTF-8でも構いませんが、日本語のものを選択します。これをデフォルトとして選択します。

再起動しますと中途半端な日本語環境の中で、uimのツールバーが表示されます。ここから標準の入力方式をAnthyに指定します。

再びロケールをen_US.UTF-8に戻して再起動しますと、「KDE4.3」、「英語のインターフェース」、「日本語入力可能」な環境になります。