Debian lennyのインストールの際、言語はEnglish、地域とミラーはJapanにします。これはインストール後でも簡単に修正できますが、余計なフォントなどのインストールを避けるためです。インストールするソフトウェアの選択時は、Standard Systemを含む全てのチェックを外します。
KDE4.3のインストール。/etc/apt/source.listに以下2行に追加します。
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main
aptのアップデートを行い、インストールを開始します。
# aptitude update
# aptitude install kde-minimal
依存関係の解決、キーボードマップ、アプリケーションの再起動など5回をほど質問されますが、全てEnterで問題ありません(依存関係は人によっては注意する必要があるかもしれません)。以上、再起動でデスクトップ環境が起動します。
日本語入力環境の構築。uim、anthyの組み合わせを利用します。まずはインストール。
# aptitude install uim uim-anthy
さらに/etc/X11/Xsessionの関数宣言終了付近の"# initialize valiables for ..."というコメント行の下あたりに以下の3行を付け加えます。
export GTK_IM_MODULE=uim
export XMODIFIERS=@im=uim
uim-xim &
続いて利用したい日本語フォントをインストールします。ここではさざなみゴシックをインストールしました。
aptitude install ttf-sazanami-gothic
これをシステムのデフォルトフォントに設定します。Launcher>Computer>System Settings>Appearance>Fontsと辿り、Adjust All Fonts...で設定します。
一度ロケールを日本に設定します。
# dpkg-reconfigure locales
EUC-JPでもUTF-8でも構いませんが、日本語のものを選択します。これをデフォルトとして選択します。
再起動しますと中途半端な日本語環境の中で、uimのツールバーが表示されます。ここから標準の入力方式をAnthyに指定します。
再びロケールをen_US.UTF-8に戻して再起動しますと、「KDE4.3」、「英語のインターフェース」、「日本語入力可能」な環境になります。